読書ノート 2016
『大阪自叙伝』(藤澤桓夫)
『乳と卵』(川上未映子)
『とっぴんぱらりの風太郎』1〜2(万城目学)
『恋歌』(朝井まかて)
『剣客商売』(池波正太郎)1〜16
『剣客商売』(池波正太郎)番外編
『剣客商売 包丁ごよみ』(池波正太郎)
『仕掛人・藤枝梅安』(池波正太郎)1〜7
『黒幕』(池波正太郎)
『消えた女−彫師伊之助捕物覚え−』(藤沢周平)
『漆黒の霧の中で−彫師伊之助捕物覚え−』(藤沢周平)
『ささやく河−彫師伊之助捕物覚え−』(藤沢周平)
『たそがれ清兵衛』(藤沢周平)
『赤ひげ診療譚』(山本周五郎)
『青べか物語』(山本周五郎)
『小説 日本婦道記』(山本周五郎)
『樅の木は残った』上・中・下(山本周五郎)
『人情裏長屋』(山本周五郎)
『村上海賊の娘』1〜4(和田竜)
『あいうえお論語』(特別史跡旧閑谷学校顕彰保存会編)
『雇用身分社会』(森岡孝二)
『タックス・ヘイブン−逃げていく税金』(志賀櫻)
『大阪春秋・第146号』(新風書房)
『大阪春秋・第160号』(新風書房)
『大阪春秋・第161号』(新風書房)
『大阪春秋・第156号』(新風書房)
『大阪春秋・第100号』(新風書房)
『大阪春秋・第163号』(新風書房)
『船場 道修町−薬・商い・学の町』(三島佑一)
『商都大阪をつくった男 五代友厚』(宮本又郎)
『近世大坂の町と人』(脇田修)
『生きた建築 大阪』(橋本紳也 他)
『大阪「高低差」地形散歩』(新之介)
『ポケット版 大阪名物 なにわみやげ』(井上理津子/団田芳子)
『仕掛人・藤枝梅安』(池波正太郎):7巻・梅安冬時雨
池波正太郎「仕掛人・藤枝梅庵」が<7巻・梅安冬時雨>まで進み、もう終わりだな‥などと呑気に構えていました。梅も終わり、藤も終わる頃だから、丁度いいかな‥などと。
突然の「絶筆」で終了です。梅安の新居の完成もまだですし、白子屋の残党との暗闘も片が付いていないわけですが、それはそれで許せます。
いつ死んでも仕方ない、という死生観の持主でしたが‥梅安は、まだ生き残っているわけです。
「いずれにせよ、梅安のような仕掛人が尋常な生を全うするとは考えられない。
とすれば、藤枝梅安は、作者の死によって生命を拾った、全くもって悪運の強い男なのではないのか―少なくとも私はそう考えることにしている」
(解説 縄田一男)
『たそがれ清兵衛』(藤沢周平)
なかなかの秀作がそろった短編集でした。そのうち、「たそがれ清兵衛」と「祝い人助八」が映画『たそがれ清兵衛』の原作となったようです。
『小説 日本婦道記』(山本周五郎)
藤沢周平の『たそがれ清兵衛』が男の生きる道とすれば、こちらは女の生きる道だと思います。
直木賞受賞が決まりながら辞退した、最初で最後の人かと思われます。
『生きた建築 大阪』(橋本紳也 他)
「イケフェス」なるものに行ってきたのは昨年のこと。「生きた建築ミュージアム・フェスィテバル」の略です。
これを企画したメンバーたち(監修:橋本紳也 編集:高岡伸一、倉方俊輔、嘉名光市 写真:西岡潔)が著したものです。
わたしなりに、◎(中まで入って説明を受けた・飲食した)○(外から眺めた)×(未踏)くらいに整理してみました。
御堂筋
◎大阪ガスビル、
◎日本生命保険相互会社本館、
○御堂ビル(竹中工務店大阪本店)、
◎本願寺津村別院(北御堂)、
○御堂筋ダイビル、
×グランサンクタス淀屋橋、
○三井住友銀行大阪本店ビル、
○大阪倶楽部、
◎今橋ビルヂング(旧大阪市中央消防署今橋出張所)、
◎芝川ビル、
○北野家住宅、
×清水猛商店、
○輸出繊維会館
梅田・堂島・中之島
○梅田スカイビル(新梅田シティ)、
○梅田吸気塔、
○阪急三番街、
×スリープカプセル(カプセルイン大阪)、
×マズラ(大阪駅前第一ビル)、
×堂島サンボア バー、
○中央電気倶楽部、
×リーチバー(リーガロイヤルホテル)、
◎ダイビル本館
四つ橋・川口・西長堀
○江戸堀コダマビル(旧児玉竹次郎邸)、
◎日本基督教団大阪教会、
×長瀬産業株式会社大阪本社ビル、
◎日本聖公会川口基督教会、
○西長堀アパート
堺筋
◎大阪証券取引所ビル、
○北浜レトロビルヂング、
◎新井ビル、
◎ルポンドシェルビル(大林組旧本店)、
○伏見ビル、
◎青山ビル、
○武田道修町ビル、
◎生駒ビルヂング、
○船場ビルディング、
◎船場センタービル、
○堺筋倶楽部、
×大阪商工信用金庫本店ビル(旧本町ビルディング)、
×原田産業株式会社大阪本社ビル
心斎橋・難波・新世界
◎大丸心斎橋店本館、
○オーガニックビル、
×浪花組本社ビル、
×食道園宗右衛門町本店ビル、
×純喫茶アメリカン、
×味園ユニバースビル、
◎南海ビル(高島屋大阪店ほか)、
◎高島屋別館、
○ギャラリー再会、
◎通天閣
『とっぺんぱらりの風太郎』1〜2(万城目学)
真城目学「とっぴんぱらりの風太郎」がようやく終わりました。風太郎は「ふうたろう」ではなく、「ぷうたろう」だと分かりました。なーるほど、なり。
ですが、それだけのお話ではなく、いつの間にか風雲急を告げるように大坂の陣が始まり、最後には、かさご様(秀頼)の赤子を預かることになってしまいました。
あれれれ、「プリンセス・トヨトミ」に繋がってしまいました。と思うのはわたしだけではないと確信しています。
真城目学を知らなくても「プリンセス・トヨトミ」なら知っているという方がいたら、あの前編だよ、と教えてもいいかも。
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