屋久島の旅 − 白谷雲水峡トレッキング


2004年3月28〜30日


日本旅行のツアー「世界遺産 屋久島の休日」のお世話になりました。 2名様以上であればキャンセルもなし、というところに惹かれました。 東京、名古屋、大阪からやってきた計23名でしたから、ゆったりと出来ました。

とりあえず、伊丹空港から鹿児島空港まで行き、鹿児島市内の城山観光ホテルで昼食を取ったあと 鹿児島本港からジェットフォイル「トッピー」に乗り、種子島経由で約2時間35分で宮之浦港に着きました。 その日は、宮之浦港のすぐそばにある屋久島環境文化センターで翌日の説明を受けたあと すぐ近くの「シーサイドホテル屋久島」に泊まりました。 島の南にある尾之間温泉の「屋久島いわさきホテル」に泊まるリッチな方もいました。



翌日は、オプショナルプランのうち、@縄文杉登山1日コース A白谷雲水峡トレッキング&観光コース B1日観光コースに分かれました。 私ども夫婦はAを選びましたが、今から思うと、@に挑戦しても良かったかな‥などと無理なことを考えてしまいます。 白谷雲水峡に十分満足したのですが、これなら「縄文杉も行けますよ」などとガイド君に言われたからです。 多少社交辞令があったかと思いますが‥もし、次に行くことがあれば(あれば‥の話ですが)@に挑戦するはずです。 ちなみに、朝の5時に出発する10時間コースです。

白谷雲水峡トレッキングの3時間コースにさえ、恐れを抱いていたのですから、まぁ現金なものです。 意外と丈夫だった足腰と「もののけ姫の森」の幽玄の世界に満足しました。



屋久島は「ひと月に35日の雨」の島だそうで、多いところでは年間降水量が10000mmに達するそうです。 下は晴れていても山の上では雨という場合もあるそうで、雨対策は欠かせません。 ところで、屋久杉とは樹齢が1000年以上のものを指すようですが、 屋久島は花崗岩の島で、表土は1mほどしかないので、根が横に張り出してしまいます。 実は、栄養分が少ないので、成長は悪いそうです。 したがって、年輪の幅はとても狭くて、樹齢の割りに凄く細いそうです。 太陽と雨が杉の成長を助けたという憶測はどうやら間違いのようです。

さらに、山の高さ(宮之浦岳)が1936mです。 縄文杉やヤクスギランド、白谷雲水峡のある辺りを除いた山々や原生林の部分だけが世界遺産に指定されていて、 その匂いだけを嗅いで帰ったことになります。 下手に傷つけてしまうよりは、それで十分です。



2日めの午後は、屋久町立屋久杉自然館、ボタニカルリサーチパーク、大川(オオコ)の滝などを見ましたが、 バスの中では、ほとんど寝てしまいましたね。

3日目の午前の観光コースは、千尋(センビロ)の滝を見たあと、ヤクスギランド30分コースを歩き、 弥生杉までバスで移動しました。 下界は晴れなのに、山の上は少し強い目の雨。この日に限って雨対策は傘だけでしたから、 靴下まで濡れてしまいましたね。



午後1時過ぎのジェットフォイル「トッピー」で安房(アンボウ)港から鹿児島に戻りましたが、 この安房(アンボウ)港と種子島の西之表港で、転勤で島を出て行く先生の見送りの光景を目にしました。 都会にはない人情の厚さ(人の温かさ)を感じました。




これは樹齢3000年の弥生杉です。
標高800mにある白谷雲水峡入口に
近いので、簡単に行けるところです。

大川(オオコ)の滝です。
大きすぎるので、全景を写すことが
出来ませんでした。





これは紀元杉です。樹齢3200年だそうです。
標高1000mを越えるところにありますが、
ヤクスギランドからバスで行ける道沿いにあります。
デジカメが電池切れになる寸前でした。





千尋(センヒロ)の滝です。
両手を広げて一尋(ヒトヒロ)というでしょう。







このあとが最も気に入った白谷雲水峡の森です。
3時間コースでしたが、疲れを感じるよりも先に感動しました。
健脚だったせいか、余分のところにも足を踏み入れましたね。
ただし、枚数はかなり制限しました。






白谷雲水峡の一番奥まったところ、
もののけ姫の森に向かう楠川歩道をこんな風に上っていきます。





この辺りが、もののけ姫の森です。
苔むしたところが綺麗でした。
ここで野生のヤクシカに出会いました。







切株更新といいます。
杉の切株から新しい生命が生まれています。




新緑も綺麗ですね。
針葉樹林と広葉樹林(照葉樹林)が混じっているところです。






これでおしまいです。
いよいよ4月、新しい出発のときですね。
この屋久島からスタートしたいと思います。