姫路城と千姫

2006年7月16日

桃山文化を代表する豪華絢爛な城であり、世界遺産第1号である姫路城を訪れることにしました。よりによって、この暑い夏を選んでしまったのは失敗なんでしょうね。
関ヶ原の戦い(1600年)の翌年から8年がかりで、池田輝政が完成させました。すでに徳川時代(もちろん、江戸時代のこと)になっていますが、戦国の世を繁栄して、豪快さと華麗さを併せ持った見事なお城です。

この時期のもので、現在まで残っている城は限られており、松本城、犬山城、彦根城などすべて国宝に指定されています。でも、姫路城には適わないですね。カメラに収まりきるかどうかが唯一の心配でした。

「千姫事件」に関わって、この姫路と津和野が繋がります。悲劇の主人公、坂崎出羽守は津和野藩の藩主であり、津和野の基礎を固めた「名君」のはずなんです。

千姫を大坂城から救出しながら、千姫に拒絶されてしまった坂崎が乱心してしまい、自害して(あるいは家臣に殺害されて)しまうという酷い話はさえないです。 千姫が、戦国の世でありながら自分の恋の道を貫き、わずか10年であったとしても、この姫路城で幸せな時間をもてたことの方がいいお話に決まっています。




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JR姫路駅から見た姫路城です。ここは、「世界遺産姫路城十景」(姫路城ビューポイント)の一つです。





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左のレトロっぽい小型バスが、姫路城を回って駅と結ぶ100円バスです。 正式な名前は、城周辺観光ループバスといいます。 往きはこの大手前通りを歩いたのですが、復りにはこのバスを利用しました。





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大手前通りを半分くらい歩いたところで、姫路城を撮してみました。 特に、変化なしですね。 曇り時々晴れ、通り雨といった天気の中、楠と銀杏の並木が木陰をつくってくれます。





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城見台公園から撮った姫路城。ここも、「世界遺産姫路城十景」(姫路城ビューポイント)の一つです。 手前の鯱瓦(しゃちかわら)は、大天守の鯱瓦を復元したものです。





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いよいよお城の入り口、大手門です。





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三の丸公園から撮った大天守。かなり近づいて撮りました。





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もっとUPしないとわかり辛いでしょうか?





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西の丸から大天守を撮してみました。 画像が少々暗かったので、加工してみました。





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千姫ゆかりの化粧櫓です。 10万石の化粧料(持参金)をもとにつくった櫓で、千姫のための部屋もつくられました。 ここだけでは狭すぎると思いましたが、ちゃんと夫婦のための立派な建物が別にあります。 旦那さんは城主ではなかったわけで、「三の丸」全体が嫡子夫婦(忠刻と千姫)の居住空間でした。





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右の黄色の部分が、化粧櫓の部屋です。18畳、15畳、6畳の3間があります。





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この部屋で「貝合わせ」を楽しんでいるのが、千姫と娘の勝姫のようです。





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化粧櫓の外観です。





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どこだかわかりませんが、確実に大天守に近づいています。





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乾小天守だと思います。





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備前丸(広場)から見た大天守と西小天守です。 大天守は、高さ15mの石垣の上に、32mの天守がそびえるわけで、雄大そのものです。 外層5層で、内部6階ですが、しっかり登ってきました。





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大天守内の火縄銃です。 上から垂れ下がっているのは、火縄です。





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最上階の窓から、南方向の街並みを撮ってみました。 大手前通りから姫路駅方面です。





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家老屋敷公園の外側に新しい建物が並んでいます。観光客が集まっているようです。 この「はの屋敷」では、お土産物を売っていたり、食事もできます。 お城の門と同じように、「い」「ろ」「は」「に」と続きます。





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「千姫の小径」です。 内堀と船場川の間にある散歩道です。走っているバスの中から撮りましたが、 こんなに綺麗に写るとは思ってもみませんでした。 なお、城内に「千姫ぼたん園」というのもありますが、時季はずれなので、行きませんでした。