背割堤(せわりづつみ)の桜 2012.4.12




今年の桜のメインは、京都府八幡市の背割堤の桜でした。背割堤は(土木用語辞典によると)「二河川が平行して流れる場合または合流分流するとき、二河川の間にある堤防で、合流点を下流へ移し、水位差による影響を軽減させるもの」です。下流に向かって右が宇治川(淀川本流)、左が木津川です。この堤の剣先(先頭)で合流します。その直後に桂川とも合流するあたりから大阪府になるところです。

大和川と東除川の場合も、水位の差を避けるためにしばらく並行して流れており、同じ地形ができています。あはは‥行ったことがあるので、本当の話です。

京阪「八幡市」駅から北へ進み、橋を渡ったところが桜並木の出発点で、約250本の桜が植えられています。それが堤の上の整備された道の両側に1.4kmに渡って連続するわけで、桜のトンネルの中を延々と歩きました。しかも、一本一本が年数を経た立派な桜の木ばかりで、感動ものでした。本数ではるかに上回る大阪城公園も、毛馬桜之宮公園もお手上げだと思いました。




手前は木津川。このアングルでは背割堤の全景を撮ることは無理です。




堤の上は桜のトンネルなり。




ひときわ満開の桜。右手に宇治川、左手に木津川が見えます。




リュックを背負ったウォーカーたち。




ソメイヨシノの白さが久しぶりの青空に映えています。




堤の剣先(先頭)から引き返しているところ。ここでお弁当をいただきました。




堤の上の桜を見上げている。




同じく、見上げていますが、全景を写すにはいたりません。





堤の根元(出発地点)まで戻ってきました。本当に満開の見事な桜たちでした。

このあと、男山ケーブルに乗り、岩清水八幡宮まで行ってきました。清和天皇が建立したもので、清和源氏(河内源氏)はこれを一門の氏神として崇拝し、源頼義はその根拠地、羽曳野に壷井八幡宮を、やがて鎌倉には鶴岡八幡宮を建てることになります。その子、義家が「八幡太郎」と名乗ったのはこの岩清水八幡宮で元服したことからきているようです。