芝山潟の畔に建つ 中谷宇吉郎「雪の博物館」

2004年12月25〜26日

雪の結晶をあらわした六角形の建物が三棟並んでいて、入り口が二階にあります。

11時過ぎに大阪駅を出発しました。
駅弁も味気ないと思いましたので、大阪駅にくっついている大丸百貨店で五種おにぎりとサラダと熱々の
カレーパンを買って、特急「雷鳥」で加賀温泉駅に向かいました。所要時間は約2時間20分でした。

あったかい日差しが零れていたのに、琵琶湖の北部にさしかかったときには突然、曇り空に変わりました。
鮮やかな、半円の虹を久しぶりに見ましたね。

いくら、ゆっくりとした旅と行っても、午後2時前にホテルに着いてしまうのでは早すぎるでしょう。。
テレビの高校駅伝も気になりましたが、旅に出ているんだから、少しはぶらりとしたいと思いました。
し、しかし‥ホテルからの「足」はなく、歩いて行くことに決めました。

片山津温泉の生まれで有名人は故中谷宇吉郎氏(北大理学部教授)で彼の業績をたたえた雪の博物館が
芝山潟のほとりに建っています。
国語の教科書にその文章が載るような人で、人工雪の結晶をつくった人のようです。。(^^;

15分ほど歩きましたが、途中で結局タクシーに乗りました。
片道40分はやはりつらいですから‥。

館員の方が勧めるままに、ダイアモンドダストの実験を観察することができました。
マイナス20度くらいで実験をしていましたが、空気中の水蒸気が水滴となって雲状態になります。
包装材によく使われるプッチン、プッチンと鳴らして遊べるあのアレをつぶすことで瞬時に圧縮さ
れた空気を送り込むと気温が下がるとのことで、水滴が凍って氷晶となるようです。
思ったよりも小粒でしたが、キラキラと輝いて綺麗でした。
ダイヤモンドダストは北欧あたりの映像でよく出てきますね。

このあと、旭岳(大雪山)やグリーンランドでの実験の様子を映像で見ることができました。

シベリアあたりでは吐く息がそのまま凍ってしまうそうです。
マイナス40度とか、60度とかで吐く息が瞬時に凍ってさらさらと落ちてくるとか、食品を屋外に
置いておけば(天然の冷蔵庫となって)凍りつき、凍らないようにするために屋内の冷蔵庫を
使用するとか‥以前、読んだことがありました。
寒がりのわたしは経験したいとは思いません。


温泉には二回だけ入り、カニづくし御膳をいただきました。
いい写真は撮れなかったし、このたびの報告はこれまです。いやぁ‥のんびりできました。




 

天保小判



まるで藁草履のようにしか見えませんが、
れっきとした天保小判です。
加賀伝統工芸村の金箔の館で手に入れたものです。
金箔は、石川県が全国の99%ほどを生産している
有名どころということはご存じでしょうか?

世にいう慶長小判から見れば、随分チャチに見えますが
1万分の1ミリまで伸ばした金箔を貼ったものですから
まるっきりのまがいもの(バッタモン)というわけではありません。
ちなみに、大きさは本物と同じです。

もちろん、純金製の29万円強にはかないませんが
ちょんとお金を出して買ったものです。
それに、ほんものの小判に純金製はありませんから。
純金では柔らかすぎるので、銀を混ぜてつくるのが普通ですね。