御堂さんを偲んで、南へ歩く  2014年4月24日




1, 小西平兵衛邸 (現 銭高組伏見高徳寮): 竣工年:奥の蔵/明治13年(1880) 居住棟/明治21年(1888)間口13間、奥行き16間、三ッ蔵を備えた表屋造りの巨大な町家。 道修町の小西儀助商店(1903)と並び、大阪船場に残る大商家の遺構である。煙出し口と木製の物干し台が印象的。

2, 北野家住宅:大阪・船場では数少なくなった木造三階建ての町家で、国の登録有形文化財である。昭和20年の大阪大空襲で、あたり一面が焼け野が原となったのに、 大阪ガスビルとこの北野家住宅だけは罹災しなかった。不発の焼夷(しょうい)弾に削り取られて修理した跡が残っている。




3, 清水猛商店(家具室内装飾)竣工年:大正13年(1923) 設計:住友工作部(小川安一郎) 表屋造りの町家は通りに面した店舗棟と後方の居住棟で構成される。 店舗棟の和風の看板に注目。

4, 吉野すし。〒541-0047 大阪市中央区淡路町3-4-14:創業天保十二年。箱寿司は「二寸六分の懐石」と呼ばれ、船場を代表する名物料理となった。「すし」の漢字は難しい。




5, 創元社ビル。かつては、谷崎潤一郎「春琴抄」、川端康成「雪国」、織田作之助「夫婦善哉」などを刊行した大阪を代表する出版社である。現在は「大阪検定」を宣伝中。

6, 陶器神社。坐摩神社の境内に周辺の陶器問屋の守護神である陶器神社がある。




7, 大小3つの鳥居が横に組み合わさった珍しい坐摩神社の「三鳥居」。坐摩神社の正式な読み方は「いかすりじんじゃ」だが、一般には「ざまじんじゃ」と読まれることが多く、地元では「ざまさん」の通称で呼ばれる。 所在地の現在の町名は「久太郎町四丁目渡辺」と、番地ではなく「渡辺」となっている。

8, 南御堂沿いを歩いていたら、石垣の中になんとお地蔵様‥大阪城の石垣を思い出す。