住吉大社の御田植神事

2013.6.14

1、粉薫・戴盃式



2、本殿祭の儀



3、御田式場の儀(御田の回りを一周したあと、中央の舞台を中心に儀式が行われる)

面積は約2反(20アール) 収穫:約8石(10月17日宝之市神事)  品種「ヒノヒカリ」 合鴨農法





斎牛(さいぎゅう):神事に先立ち、御田の代掻きを奉仕する。





大田主(おおたぬし)は、奉耕者の長として、御神前よりいただいた御神水を御田に棒持する。





伴奴(ともやっこ)が神事の行列の先払いを努め、行列の格式や威儀を高める。





植女(うえめ)8名は本来長門の国から召され、堺の乳守(堺区南旅篭町付近)に定住したそうだが、明治10年乳守の植女が廃絶したため、翌年より新町花街組合、上方文化芸能協会を経て、平成25年からは上方文化芸能運営委員会が引き続き奉仕している。





修祓:宮司が御田(おんた)を祓い清める。





修祓:大田主(おおたぬし)御神水を田に注ぐ。





植女(うえめ)から替植女(かえうえめ)に早苗を授ける儀式が粛々と行われる。





御稔女(みとしめ)は神田代舞(みとしろまい)を舞うが、この舞は能の手振りをとりいれた、雨乞を祈願する龍神の舞である。新町の花街を象徴した舞であり、艶やかに舞うその姿に大阪新町の隆盛期と芸妓文化の往時をうかがうことができる。





風流武者(ふうりゅうむしゃ):甲冑武者・雑兵などを率いる武者大将は、薙刀・軍扇を用いて風流(ふりゅう)の所作を行う。地元青年団の武者行列保存会の青年によって奉仕されている。





八乙女(やおとめ)8名が中央の舞台で、田舞(八乙女の舞)を舞う。





替植女(かえうえめ)による田植えが粛々と行われる。実際は男性の奉仕者(住吉・住之江のJA[農協]関係者有志)が手助けをして、儀式の最後には田植えが終了する。





武者行事・棒打合戦:源平両軍に分かれた雑兵たちが行う。六尺棒を打ち合う様は、害虫をはらうまじないともいう。甲冑武者は中学生、雑兵は小学生の奉仕である。





田植踊(たうえおどり):替植女の太鼓と笛に合わせて、早乙女が踊る。地元小学生の少女たちの奉仕である。菅笠を被る。





住吉踊(すみよしおどり):教導師の拍子と歌いに合わせ、童女が踊る。平らな菅笠を被っている。