どっこいいきてる。このまちで

− 西成の、昭和のにおいする道をゆっくり歩く −

2012年10月9日



地下鉄「動物園前」東改札口から南に歩くと、動物園前一番街・二番街と続く。(かつて飛田本通りと呼ばれた商店街である)





NPO法人「こえとことばとこころの部屋」が運営するインフォメーションカフェ。ここで “こもれびコーヒー” を飲みながら、レクチャーを受ける。





大衆演劇の「オーエス劇場」では、毎日演目が変わるが、台本はなく、すべてアドリブで演じるらしい。少しの間だが、お金も払わずに入場することができた。





「近松門左衛門碑」(松乃木大明神内):明治34年の第5回内国勧業博覧会のとき、天王寺公園にあった碑を地主の室上小三郎が、許可を得て現在地に移した。





「猫塚」の碑は三味線の胴の形をしている。三味線の胴に張る猫の供養のために、遊芸関係者の拠金でできたもの。





明治・大正・昭和・平成を生き抜いてきた、貫禄がある「喜久屋雑貨店」の古い建物。下着とたばこのお店である。





新開筋商店街を東に進むと「平松商店」がある。創業が大正5(1916)年の文具屋・雑貨屋で、一度も建て替えやリフォームをしていないという。





「山王こどもセンター」





「飛田会館」(飛田新地料理組合の看板がある)。ここから南が飛田新地で、ずっと南に「鯛よし百番」の看板が見えた。





「鯛よし百番」はかつての遊郭で、万博の年(1970年)に開かれた大衆料亭で、「てっちり」を食べに何度か来たことがある。





「鯛よし百番」は大正時代に建てられたもので、国の登録有形文化財に指定されている。残念ながらお金を払わないと(食事をしないと)建物の中には入れないそうである。





「鯛よし百番」の南にあった慰霊碑は飛田遊郭で働き、居住して、そのまま亡くなった男、女(遊女)のものである。





「飛田東映」ではこの日、3本立て500円とかなりお安い値段である。ここでは、高倉健さんはかなりお若いようだ。