プリンセス トヨトミ がらみで 「からほり」商店街 を訪れた

2011年5月14日(日)

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「谷町6丁目」駅を出て、回り道をすることにした。長堀通りを西に向かう。 お祓い筋というマイナーで、しかも階段の道を北に向かって登る途中に、この碑があった。 ここは直木三十五の生まれた安堂寺町で、彼の文学碑が建てられている。 本名である植村の「植」を解体してつくったのが「直木」で、とりあえず「三十五」は年齢である。

ちなみに、大阪では「○○筋」は南北の道で、「○○通り」は東西の道を表している。



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「直木賞」の元となった人物だが、その作品はさほど知られているわけではない。 薩摩藩のお由良騒動を題材とした「南国太平記」の一部が刻まれているようだ。



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空堀には3つの商店街がある。「空堀どーり商店街」、「はいからほり商店街」、「空堀商店街」である。 上町台地の西端にあたり、東西に伸びる商店街を西に向かって進むと、坂道を下ることになる。 ここで活躍するのが電動式の自転車である。 ふつーの自転車の場合、東に戻るときはたいてい自転車を降りて、それを押しながら坂道を上ることになる。

長堀通りを進むときはもっと急な坂道となるわけだが、商店街の西端の辺りは土地のかさ上げが行われているようだ。 だから、商店街を行くときの坂はなだらかなものである。 写真は「空堀商店街」の西側の入り口で、ここからはずっと上り道である。



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「空堀商店街」にある、お目当ての「冨紗家」は当日(水曜日)お休みだった。「プリンセス トヨトミ」の主人公の父親が 経営するお好み焼き店のモデルで、あの映画俳優、松田優作も通ったという有名店である。



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商店街の上に吊るされているのは、「プリンセス トヨトミ」のポスターである。今月末から上映される話題の映画で、 とーぜん観にいくことになっている。



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途中から、「はいからほり商店街」に変わった。お店の看板の色が橙に統一されている。 「はいからほり」の語は、「はいから」と「からほり」をくっつけたものである。



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谷町筋まで戻り、「はいからほり商店街」の入口を撮った。 車でしょっちゅう通るところでありながら、今回が初めての訪問である。



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「空堀とーり商店街」のアーケードはとても短いが、空堀通りはそのまま東に向かっている。熊野街道も交差するところである。

なお、このあたりの地名は「谷町6丁目」で、空堀通りを東へ進んだ、玉造に近いところに「空堀町」が登場する。



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「からほり亭」まで行ったが、連れ合いのお気に召さなかったようで、このお店まで戻ってきた。 このお店も、知る人ぞ知る「もなみ」という店で、開店前から行列ができていた。11時30分直前に並んだおかげで、すんなりと 席に着くことができた。



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24日(火)17時より「日テレ」と「テレビ大阪」で紹介されるとのことだ。ただし、私は映っていないので、悪しからず。 多くの芸能人が訪れて、そのスナップ写真が飾られている。どこにでもよくある風景で、その分、お店のレベルは高くないと思った。



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ハンバーグとエビフライ、ごはんとスープつきで930円、 まことにリーズナブル(理にかなったという意味よりも、価格が安いという方が近い‥)なお店であった。 エビフライもサラダも、大きなハンバーグにお隠れになっているあたりが、このお店の「ウリ」に違いない。



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11:30開店の「からほり亭」は、下町のフランス料理のお店である。



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ここは「練(れん)」である。町家や長屋を改築したところのひとつである。残念ながら、水曜日は定休日である。 ここを楽しみにして訪れた外国人観光客も、手持ち無沙汰で佇んでいた。いつでも再訪問できるわたしどもは、まことに幸運である。



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「惣(そう)」である。屋根の葺き替えというか、緑の屋根に上って何かをしているようだ。



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公園横の「萌(ほう)」である。直木三十五記念館も、この建物内にあるが、もちろんお休みである。



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「惣(そう)」のすぐ南の東西の道で、このあたりが、本来の空堀(トヨトミ時代に造られた大阪城の南惣構堀)のはずである。 この道は東向きに撮ったものだ。



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この道は西向きに撮ったものだ。さらに急な傾斜があり、松屋町筋に至る。



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谷町筋に戻り、少し南に歩いたところで、これもまた目当てにしていた、近松門左衛門のお墓にたどり着いた。 元の寺が引越ししたときに、お墓だけが取り残されたようである。

井原西鶴のお墓も近いはずだが、見つけることはできなかった。 正確な場所を知らないままで、行き当たりばったりだったわけで、探すことができなかったのも無理はない。

また、次の機会に訪れる予定である。「冨紗家」に行ったついでに‥ということである。