レトロモダンのまち・帝塚山を往く

〜古墳と洋館めぐりとスイーツと〜

(大阪あそ歩) 2010年5月27日



史跡 帝塚山古墳

「 二段築成の墳丘をもつ前方後円墳で、築造当初の姿をほぼ伝える、市内唯一の古墳である。 復元される古墳の大きさは、墳丘長約120m、後円部直径57m、高さ約10m、前方部幅50m、高さ約8mである(新修大阪市史)。 幅約20-30mの周濠の痕跡が認められるが、完周はしていなかったと推定されている。 石室・石棺などの内部構造は不明であるが、円筒埴輪列や墳丘を覆っていた葺石などが確認され、出土の埴輪片の特色から 4世紀末〜5世紀初めに造営されたと考えられる。なお、この付近には、かつて大小の古墳が点在していた。」 (財団法人 住吉村常磐会)





遠藤家住宅(国指定等文化財, 文化庁)

「 帝塚山住宅地が形成され始めた大正11年(1922)、多数の西洋建築を手がけた建築家であり宣教師であったヴォーリズが 宣教師館として建てました。正面中央の玄関ポーチ、両側に建つ赤煉瓦の煙突、広くてバランスのよい配置がミッション住宅の特色を示しています。」

それもこれも(煙突以外は)どこも見えないものですから、チンプンカンプンでした。この界隈では遠藤家をはじめ、 SECOM がどこにお家にもあるようです。





市川家住宅(帝塚山スタジオ)

「 現在は帝塚山・市川恵子フラメンコ舞踏研究所として活用されています。母屋の2階部分が洋館で和洋折衷を取り入れた造りは帝塚山地域でも非常に珍しいものです。 漆喰の壁と木がフラメンコに適していることから、土蔵を本格的にフラメンコスタジオに再生利用しています。」

蔵(土蔵)を持っているお家が、この界隈だけで50軒はあるそうです。





無学

「 六代目笑福亭松鶴の住まいを弟子の鶴瓶が買い取った後、寄席小屋として改装しました。 一門の落語会が開かれる他、毎月1回鶴瓶が秘密のゲストを招いてトークライブなどを行う無学の会があります。 これには遠方からも多数のファンが訪れます。」

あのタモリも来たことがあるそうです。鶴瓶が(全国区で)いろんなパフォーマンスで盛り上がる分、ゲストも多彩になるんでしょうね。 秘密のゲストというのが憎らしい演出ですね。





CLASSIC 1010

「 白壁がくっきり見える蔵のギャラリーです。伝統美とアートが融合する新美術空間で“ともに遊ぶ”を提案しています。敷地全体は 集合住宅 WILL帝塚山 として、第22回大阪都市景観建築賞(愛称 大阪まちなみ賞)を受賞しました。元は市川右太衛門旧宅にあった 蔵で、庭にあった石や灯籠も中庭として活用しています。」

このお家の空(空は共通なんですが‥)あたりから、青い空を意識してしまいました。こんな綺麗な青空にお目に掛かるのは 久しぶりのような気がします。





高谷家住宅(国指定等文化財, 文化庁)

ここも大正13年(1924)頃に建てられた洋風の住宅です。中に入れない分、意識は屋根に向かいますね。 風見鶏と青空、かなり良いではありませんか。





帝塚山学院

「 大正6年(1917)に帝塚山学院小学校が開校後、幼稚園、中学校、高等学校、そして大学・短大と、開発の時代から現代に至るまで 帝塚山のシンボルとして在り続けています。(現在帝塚山にあるのは小学校、幼稚園、中学校、高等学校のみ)閑静な住宅地になじむ 色合いの校舎は、第20回大阪都市景観建築賞(愛称 大阪まちなみ賞)を受賞しています。」

ここで校舎の上に見えた空は雲がかかっているとはいえ、完璧な青空でした。この時以来、ずっと空を見上げています。





万代池

「 読み方は“まんだいいけ”と“ばんだいいけ”の2通りがあります。上町台地の浸食谷をせき止めてつくられた池と言われていますが、 江戸時代に農業用につくられたという説もあります。その昔、魔物が住んでいて、聖徳太子が万茶羅経をあげて魔物がいなくなったという 伝承もあり、池の島には古池竜王が祀られています。このあたりは昔、雑木と雑草が繁る寂しいところでしたが、帝塚山の開発が始まると 一変して、大正時代には帝塚山共楽園という遊園地ができました。」

現在はランニング・ウォーキング・飼い犬の散歩などで賑わっているそうですが、1周 700m 程度では少々物足りないと思います。 4月の桜はもちろん、5月杜若も見所のようです。





熊野街道

「 熊野街道は和歌山県熊野本宮への参詣道で、平安時代から鎌倉時代にかけて皇族・貴族から庶民に至るまで“ありの熊野詣” といわれる程、多くの人々の往来で賑わいました。万代池西側や阪堺上町線沿いを通っていました。」





阪堺上町線・帝塚山三丁目駅

毎日、チン電から降りる帝塚山学院の子どもたちを見送った駅です。 この駅で降りるときは、万代池に向かうか、スイーツ目当てのことが多かったです。





おいしいもん屋「3丁目」

阪堺上町線・帝塚山三丁目駅のちょうど前にあるお店です。訪れるのは今回が2度目です。 毎度、スペシャルランチを注文してしまいますね。ボリュームいっぱいでしたが、無理やり完食しました。