蟹で始まり、蟹で終わった今年の旅の締めくくり

2012年12月7〜8日


目指すは、小天橋の蟹の宿「涛平(なみへい)」であることは変わりないのだが、 天気予報をみて、ツレの提言に合わせて、行きと帰りのコースを逆にした。 それが正解だった。 一日目はとりあえず晴れていたが、二日目は雨が雪に変わったのだ。

一日目に伊根の舟屋を訪ね、経ヶ岬から丹後半島をぐるり回って、 京丹後市の西の端である久美浜町(天橋立に因んで「小天橋」と名付けた砂州の先端)にある お宿に向かった。 見晴らしも上々で、午前10時過ぎに自宅を出て、午後5時前に着くことができた。 西日に向かって運転するのが(少々)嫌だった。

二日目には、雨が降ろうと雪になろうと関係のないところを訪れた。 実際にはしっかりと雪の降る中で豊岡市のコウノトリの郷公園、玄武洞、 そして最後に、城崎マリンワールドを訪れた。





伊根湾めぐり遊覧船のりば(日出地区。駐車料は無料): 伊根湾を約30分かけて周遊する。




二階建ての新造船「かもめ5号」に乗り込んだ最後のお客だった。




カモメと鳶(トンビ)まで現れる。餌はいつもの「かっぱえびせん」である。




遊覧船から見た舟屋群1




遊覧船から見た舟屋群2




自転車による散策に期待していたのだが、どうやら自転車は仕舞いこんでいるのか、 登場しそうになかった。(遊覧船乗り場から先は通行止めだったので、車で遠回りをして)移動した。

耳鼻(ニヒ)地区の舟屋1




舟屋とは、つまり「船のガレージ」のこと。1階には船揚場、物置、作業場があり、 出漁の準備、漁具の手入れ、魚干物の乾場や農産物の置き場となっている。いざという時に 船を引きずりあげられるよう、斜めになっている。普通は船は舟屋の外で繋がれている。

耳鼻(ニヒ)地区の舟屋2




小高い丘の上に道の駅「舟屋の里公園」(食事・観光案内)がある。




「舟屋の里公園」から見た舟屋の町並(高梨地区)




「舟屋の里公園」から見た舟屋の町並(耳鼻地区)




駐車場から丹後半島の最北端、経ケ岬灯台が見える




兵庫県立コウノトリの郷公園、向こうに見えるのが豊岡市立コウノトリ文化館である。

昭和46年に日本の空からコウノトリの姿が消えました。最後の生息地であった豊岡市では、 「兵庫県立コウノトリの郷公園」でコウノトリをもう一度大空に羽ばたかせる事業が進んでいます。 平成17年度から試験放鳥したコウノトリが豊岡の空を舞っています。(パンフレットより)

1971 野外に残った最後の一羽が死亡、日本国内における野外のコウノトリが消滅
1985 旧ソビエト連邦(ハバロフスク地方)から野生の幼鳥6羽を受贈
1986 飼育されていた豊岡盆地生まれ最後の1羽が死亡し、日本のコウノトリは絶滅
1989 ハバロフスク地方から来たコウノトリにヒナが誕生し、初の繁殖に成功(以後、毎年繁殖に成功)
1992 コウノトリ将来構想委員会が設置され、野外復帰計画がスタート
1999 コウノトリの郷公園を開園
2002 飼育下のコウノトリは100羽を超える
2003 野生馴化訓練開始
2005 試験放鳥を開始
2007 野外での繁殖により、ヒナが誕生・巣立ち(パンフレットより)

シアタールームでは、ハイジジョンの大画面映像でコウノトリの野生復帰の取り組みが紹介されていた。 多目的ホールでは、外のコウノトリを間近に見ながら説明を受けた。





文化館内の展示1(コウノトリの剥製が迎えてくれる)




文化館内の展示2(コウノトリが生きていくには)




コウノトリ1




コウノトリ2




昔は、野生のコウノトリが(出石川でも)普通にいたらしい。




ゆるキャラの玄さん




玄武洞をバックに記念撮影をする場所みたいだ。




さらに階段を上ると、玄武洞に近づくとこができる。

約160万年前の火山活動により溶岩で形成された自然の造形美なり。

これまでは、円山川の対岸を通る電車あるいた国道から眺めたものだが、今回は車で(直接)訪れた。 撮影は皆、雪の降る中で行われたものである。こんなに雪の降る中を運転したのは初めてのことだ。 ありがたい事に、チェーンを巻くこと無しで帰ることができて、幸いだった。