貨泉煎餅 2020年9月28日 医者が終わったあと、「貨泉煎餅」を求めて、中高野街道を歩きました。思っていたところにお店がありました。一袋だけ購入しました。 地元の瓜破遺跡で発見された中国の王朝、「新」の貨幣です。「前漢」と「後漢」の間に登場する国ですが、あっという間に滅びてしまいました。 平家物語の最初の部分を暗唱したことはありませんか? 祇園猿ノの鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅(しやら)雙樹の花の色、盛者(じやうしや)必衰のことはりをあらはす。おごれる人も久しからず、只春の夜(よ)の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。 遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高(てうかう)、漢の王莽(わうまう)、梁の朱?(しうい)、唐の禄山(ろくさん)、是等(これら)は皆舊主先皇(せんくわう)の政(まつりごと)にもしたがはず、樂しみをきはめ、諌(いさめ)をもおもひいれず、天下(てんが)のみだれむ事をさとらずして、民間の愁(うれふ)る所をしらざ(ツ)しかば、久しからずして、亡(ばう)じにし者どもなり。 正しくは、漢の王莽(わうまう)ではなく、新の王莽のはずです。時代はA.D.8年 〜23年ですが、そこで造られた貨幣が日本(瓜破)で発見されたというのはすごいことです。日本は弥生時代のど真ん中でした。確か、「倭の国は百余りの国に分かれていた」時代のことです。 |