「四千万歩の男」  2016年12月19日


近ごろ井上ひさし「四千万歩の男」を読み始めました。分厚い文庫本が5冊です。文字は小さくて、他の文庫本の7冊分あります。いつ読み終えることが出来るか、自信がありません。

伊能忠敬さんが四千万歩で3万5千kmということですが、どうも疑いが生じて困っています。2歩で1間(約180cm)ということになっていますが、ほぼ160cmの江戸時代の平均的な身長の方ですから、フツーに考えて1歩が90cmというのは信じられないわけです。わたしも小柄ですが、1歩70cmで計算していますし、条件のいい道路を歩くときには1歩80cmも可能です。それ以上は、とうてい無理があります。

調べてみると、どうやら伊能忠敬の1歩は「69」cmであるという記述もあり、それならば納得なんです。そうすると、四千万歩で3万5千kmというのが、にわかに信じられなくなってしまうわけです。何をどう計算して、そんな数字が出てくるものか、疑問が解けないまま読み進めていくことにします。

ちなみに、世の中には、信じられないような超人がいることを疑ったりはしません。快適に歩き始めた6年ほど前に、がっしりタイプの小柄な方がスイスイとわたしを抜いていくのに出くわし、「重戦車ザトペック」と命名しました。全く追いつけませんでしたが、そんな人がいないわけではありません。伊能忠敬だって超人でないはずもありませんからね。

どちらかというと、わたしも算術的な人間なのです。意識的に歩き始めてまもなく7年ですが、ようやく1万2千kmを超えたばかりです。いつの日か、この疑問が解けることを願っています。

今日の歩数は11,549歩でした。11,549歩×0.7m=8,084.3mですから8km強です。1歩の長さは100m÷140歩なので、正しくは0.714mですが、細かいことは抜きにします。11,549÷,1,400=8,249‥の方が正しい計算式かと思います。いずれにせよ、答は8kmで、小数点以下は切り捨てにしています。




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